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オンライン誹謗中傷への対応〜企業が知るべき新規則〜

2023.11.29

コミュニケーション戦略・今必要な危機管理広報

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総務省の有識者会議は、SNSを含むオンラインプラットフォーム事業者に対して、悪質な投稿の削除指針を明確にするよう要求する報告書案をまとめました。この報告書では、投稿の削除対応を迅速化すること、さらには対応の透明性を高めるために削除に関する判断基準を含む指針の策定が強調されています。総務省は、これらの提案を受け入れ、法整備に向けた手続きを進める方針です。

この記事では、デジタルコンテンツに関連する法的課題に焦点を当て、日本とEUの法制度を比較しつつ、企業が直面する可能性のある問題とその解決策について解説します。特に、オンラインでの著作権侵害とネット中傷に対する法的対応と、企業が取るべき実践的なアプローチに重点を置きます。

参照元:総務省「誹謗中傷等の違法・有害情報への対策に関するワーキンググループ(第12回)配布資料」


法的背景

この分野で進んでいるEUのデジタルサービス法(DSA)は、オンラインプラットフォーム運営者に対し、違法コンテンツへの迅速な対応と透明性のある運用を求めています。一方、日本ではプロバイダ責任制限法が存在し、オンラインプラットフォーム提供者が対応することを原則としながらも、権利侵害を受けたとされる者が、投稿者の特定と損害賠償を行うことを中心に法律が立てられています。

紛争解決のメカニズム

DSAでは、オンラインプラットフォーム提供者が内部苦情処理システムを設置し、投稿者と権利侵害を受けた者との間の紛争を調整します。これにより、誹謗中傷や著作権侵害を含む違法コンテンツに対する迅速かつ適切な対応が可能になります。一方、日本の法律では、デジタルプラットフォーム提供者は内部苦情処理システムの設置や裁判外紛争処理機関との協力が定められていません。

著作権と公正な引用

オンラインコンテンツにおける著作権侵害は、公正な引用の範囲をどう解釈するかに依存します。日本の著作権法では、「公正な引用」に関する条文がありますが、その解釈には幅があります。企業は、著作権侵害を主張する者との間で生じる紛争に対処するための明確なガイドラインを持つことが重要です。

企業の対応

日本の企業は、オンライン上での誹謗中傷や著作権侵害に対して、法的な対応策を講じる必要があります。これには、適切な内部苦情処理システムの設置、迅速なコンテンツ削除、および透明性の確保が含まれます。さらに、被害者や投稿者との間で生じる紛争を適切に管理するためのガイドラインの策定も重要です。

結論と展望

オンライン誹謗中傷への対応は、デジタル時代における企業運営の重要な側面です。日本の企業は、国内外の法的要件を理解し、それらに基づいて効果的な対策を講じることが不可欠です。今後、企業はオンライン上での誹謗中傷や著作権侵害に対する対応策を常に見直し、改善していく必要があります。

企業が取るべき実践的なアプローチ

オンライン誹謗中傷への対応に関して、日本の企業は実践的なアプローチを取る必要があります。これには以下のような戦略が含まれます。

1. 内部ポリシーの策定

企業は、オンラインでの誹謗中傷に対する明確な内部ポリシーを策定し、従業員に徹底させる必要があります。これには、潜在的な問題の特定、適切な対応手順、および関連する法的要件の理解が含まれます。

2. 監視と識別

企業は、ソーシャルメディアやオンラインフォーラムなどでの自社に関する言及を定期的に監視し、潜在的な誹謗中傷を早期に識別する体制を整えるべきです。専門の監視ツールを使用することで、これらの作業を効率的に行うことが可能です。

3. 迅速な対応

誹謗中傷が発見された場合、迅速かつ適切に対応することが重要です。これには、該当する投稿の削除要請、関連する法的手続きの開始、および必要に応じた公式声明の発表が含まれます。

4. 透明性の確保

オンラインでの誹謗中傷への対応において、企業は透明性を確保することが重要です。これには、投稿の削除基準の明確化、関係者への適切な情報提供、および対応の過程でのオープンなコミュニケーションが含まれます。

5. 法的対応

必要に応じて、企業は法的対応を検討するべきです。これには、名誉毀損や著作権侵害に関する訴訟の提起、被害者に対する損害賠償請求、および法的措置を通じた被害の軽減が含まれます。

6. 社内教育と訓練

企業は、従業員に対してオンライン誹謗中傷への対応方法についての教育と訓練を実施する必要があります。これにより、従業員は潜在的な問題をより早く認識し、適切に対応することができるようになります。

7. ステークホルダーとの連携

オンライン誹謗中傷への対応においては、ステークホルダー(顧客、ビジネスパートナー、法律顧問など)との連携も重要です。これには、問題の共有、解決策の協議、および共同での対応計画の策定が含まれます。

 

最後に、企業はオンライン誹謗中傷への対応策を定期的に評価し、必要に応じて改善するべきです。これにより、企業は変化するオンライン環境に適応し、リスクを最小限に抑えることができます。

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