クライシスがあった時に例えばアメリカでは記者会見をひらくことはあまりありません。一方日本は代表が顔を見せないことに対する不信感があるお国柄なので、毎月のようにどこかで謝罪記者会見が行われています。
最近ドルチェ&ガッバーナの動画の件で、一夜にして中国市場を失うという炎上した後の最悪のケースがありました。
おそらく動画対しての批判よりも、その後のデザイナーがインスタのDMでプライベートなやりとりがリークされた内容の方がまずかったと思います。(弊社代表は中国人と日本人のミックスで、幼少時代は中国で育ったので日中両国の違いをよく理解しているようです)
「例の動画が中国国内で削除されたらしい。私のチームの中国人も中国もアホ。これから取材でも中国はう○こていう。中国なくたってやっていける!汚いヤクザめ」
もっともデザイナーの方はリークされるとは思わなかったはずで、(真相はわかりませんが)その後ハッキングされたと言い訳するも挽回にはいたらない苦しい展開に発展しました。
面子を重んじるプライド高き中国人にこれはやばいです。外向きには経済大国2位でも、大多数の人は大なり小なり不満を抱えているので火種があると一気に炎上してしまいます。
長崎市に原爆が投下されてから70年目を迎えた8月9日、ディズニー・ジャパンの公式Twitterが「なんでもない日おめでとう」とツイートしたことがありました。
日本国内でこのツイートが炎上し、ディズニー社は当該ツイートを削除しました。そして「不適切な表現があった」として公式に謝罪しました。
もしかしたら担当者の方は海外のバックグラウンドが濃いだった方かもしれません。そして一定年齢以上の日本人ならこんなミスは起こさなかったかもしれないと私たち日本人は想像できます。
国によって危機管理広報の対応の仕方は変わります。グローバル企業は特に、個人から国境を越えて情報が発信できる時代にいるということを頭の隅に置いて、日頃から注意をする必要があります。