4月15日東京都新宿区のマンションで地下で、消化設備がなんらかの原因により誤作動し、二酸化炭素が放出され、閉じ込められた作業員に死者まで出た事故が起きました。地下駐車場では、当日は腐食していた天井の石こうボードの張り替え作業が行われていたという。
現在、警視庁と東京消防庁が事故原因を調査中です。
同様の設備による事故は昨年から相次いでいます。
今年1月には港区西新橋1のオフィスビルで、作業員が点検中だった消火設備を誤作動させ、作業員2人が死亡。名古屋市中区の「ホテル名古屋ガーデンパレス」でも昨年12月、作業員1人が死亡、従業員ら10人が搬送されました。
二酸化炭素消火設備は、地下駐車場などの空間のほか、立体駐車場や発電機室、電気室、IT室など、水をあまり使用したくない場所に多く使われています。
二酸化炭素は、呼吸の際に排出され、ドライアイスにも使われる身近なガスであるが、「濃度9%の二酸化炭素にさらされると意識を失い、20%以上では死に至る」ことはあまり知られていません。