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ソーシャルメディアで展開される政治戦略:インフルエンサー活用がもたらす影響

2023.04.12

コミュニケーション戦略・海外PRニュース

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[vc_row][vc_column][vc_column_text]現代社会において、インフルエンサーの力は計り知れません。特に若い世代にアピールするために、企業や団体はインフルエンサーを活用したマーケティング戦略を展開しています。そしてインフルエンサーが政治分野でも重要な役割を果たすようになってきました。今回はバイデン大統領がインフルエンサーをどのように活用して選挙戦略を展開しているのか、またその影響について解説します。

バイデン大統領のデジタル戦略

Axiosの記事によると、ジョー・バイデン大統領の再選戦では、数百人ものインフルエンサーが彼の実績をアピールし、ホワイトハウスに独自のブリーフィングルームを設けることが検討されています。この戦略の狙いは、若い有権者を引き付けることで、民主党の選挙戦での成功を目指すとともに、2024年の共和党候補者としてトランプ元大統領が立候補した場合、彼の巨大なソーシャルメディアのフォロワーに対抗することです。

バイデンのデジタル戦略チームは、全国のインフルエンサーと連携し、ホワイトハウスや民主党のソーシャルメディアをフォローしていない人々や、メインストリームのメディアから離れている人々をターゲットにします。4人のデジタルスタッフがインフルエンサーや独立したコンテンツクリエーターに焦点を当てています。

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インフルエンサー活用の詳細とその影響

バイデン大統領の元では、無償で働く独立したコンテンツクリエーターたちにアクセス権を与えています。例えば、ニューヨーク大学の学生であるハリー・シスン氏は、TikTokで日々のニュースを伝えています。また、元トレーダーのヴィヴィアン・トゥ氏は、TikTokやInstagramで金融トピックについて短いクリップで説明しています。

さらに、インフルエンサーたちと対面で会うかリモートで会うための専用のホワイトハウスのブリーフィングスペースが設けられることが検討されています。これは、従来の報道官会見室が政権の唯一のメッセージングセンターであることを変える画期的な試みです。また、一部のインフルエンサーには、大統領とのより一貫したアクセスが提供されることになります。

例えば、66万人のフォロワーを持つシスン氏は、「私たちは実際にホワイトハウスに、プレス・ブリーフィング・パスはいつ手に入るのか尋ねました」と語っています。彼によれば、ホワイトハウスはその提案に対して非常に前向きな反応を示し、結果としてインフルエンサーのためのブリーフィングルームが設置される方向に動いています。

また、ホワイトハウスは、バイデン大統領が各州を訪問する際に、地元の聴衆を持つインフルエンサーと連携することを目指しています。これは、地域チームが地元メディアと関係を築くのと同様のアプローチです。

現実的には、バイデン大統領のソーシャルメディアのフォロワー数は、特にYouTubeやFacebookでは、トランプ元大統領と比較して劣っています。しかし、バイデンの戦略は、若い有権者に人気のあるプラットフォームであるInstagramやTikTokに焦点を当てています。

興味深い点は、バイデン政権がTikTok上で支持を獲得しようとしていると同時に、同プラットフォームの所有者と中国政府との関係を理由に、米国での禁止または売却を求めているところです。今後の展開が注目されるところです。

参照元:Biden's digital strategy: an army of influencers

インフルエンサーとのコラボレーションで得られるメリット

インフルエンサーを活用することで、選挙戦略において多くのメリットが得られます。その一つは、インフルエンサーが持つ大きなフォロワー数と、彼らとの信頼関係を利用して、より多くの人々にメッセージを届けることができる点です。また、インフルエンサーが様々な分野や年齢層、地域に精通しているため、ターゲットとなる有権者層へのアプローチが効果的に行えます。
また、地元のインフルエンサーを活用することで、地域密着型の選挙戦略が展開できます。地元インフルエンサーは、その地域の文化やニーズに詳しく、地元住民とのつながりも深いため、有権者の関心事や懸念事項を正確に把握し、選挙戦略に反映させることができます。

デジタル時代の選挙戦術とインフルエンサーマーケティングの融合

デジタル時代において、インフルエンサーマーケティングは選挙戦術として重要な位置づけになっています。SNSや動画配信サービスなど、インターネットを活用した選挙運動が増える中で、インフルエンサーは自身のチャンネルやアカウントで政治家の政策やビジョンを紹介し、有権者にアピールする役割を担っています。
また、インフルエンサーを活用したマイクロターゲティング戦略は、特定の有権者層に合わせたメッセージを効果的に伝えることができます。例えば、若者向けの政策を訴える際には、若者に人気のあるインフルエンサーとコラボレーションし、彼らの言葉で政策内容を伝えることで、より強い訴求力が得られます。

インフルエンサー活用の課題と対策

インフルエンサー活用には課題も存在します。その一つは、彼らが持つ個性や意見が、政治家や政党のメッセージと一致しないケースがあることです。そのため、インフルエンサー選びやコラボレーションの際には、そのインフルエンサーがどのような価値観や意見を持っているかを事前に確認し、適切なパートナーを選ぶことが重要です。

また、インフルエンサーの活用が選挙戦略に与える影響力を過大評価してしまうリスクもあります。インフルエンサーは有権者に影響を与える一つの手段であり、選挙戦略全体の中でバランスを考慮しながら活用することが求められます。

インフルエンサー活用の事例とそのポイント

インフルエンサー活用の事例として、今回ご紹介したバイデン大統領が取り入れた戦略が挙げられます。
このような事例から学ぶべきポイントは、インフルエンサーとのコラボレーションを適切に行い、相互理解を深めることが重要であることです。また、インフルエンサーが持つフォロワー層や影響力を最大限活用するために、ターゲットとなる有権者層に合わせたメッセージを共同で作り上げることが求められます。

まとめ

インフルエンサーを活用した選挙戦略は、現代の選挙運動において大きな影響力を持ちます。インフルエンサーとのコラボレーションによって、多様な有権者層にアピールし、選挙戦略の成功に繋げることが可能です。ただし、インフルエンサー活用には課題も存在するため、適切なパートナー選びやメッセージの共同作成、選挙戦略全体のバランスを考慮することが重要です。また、地元インフルエンサーやマイクロターゲティング戦略など、様々な手法を組み合わせることで、より効果的な選挙運動が展開できます。

選挙運動の担当者は、インフルエンサーの活用に取り組む際には、適切なインフルエンサー選びや戦略立案、インフルエンサーとの密接な関係を築くことを心掛けるべきです。そして、デジタル時代においてますます重要となるインフルエンサーとの連携を通じて、選挙戦略の成功へと繋げていくことが期待されます。

インフルエンサーを活用した政治戦略は、現代の選挙運動において大きな影響力を持つことが明らかです。様々な課題や複雑な状況がある中でも、新たなコミュニケーション手段として、インフルエンサーは今後も政治分野での重要な役割を担っていくことでしょう。[/vc_column_text][vc_separator][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]レイザーはコミュニケーション戦略における「攻め」と「守り」の両軸から、お客様の広報活動をサポートします。広報担当者、IR担当者、コミュニケーション担当者として、少しでもつまずくことがあったらなんなりとご相談ください。ご相談をお伺いし、的確なコミュニケーション戦略のアドバイスをいたします。

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