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女性取締役が多い銀行は、不祥事が少ない

2021.11.22

今必要な危機管理広報・危機管理広報・海外への広報を展開する

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[vc_row][vc_column][vc_column_text]度重なるシステム障害を起こし、9月には外為法が定める手続きをせず、海外送金していたことが新たに判明したみずほが、金融庁から追加の行政処分を受けました。みずほFGの代表は来春にも引責辞任すると発表しています。
これまでもみずほは20年近く、三行の経営統合から生まれるさまざまな問題に対峙してきたと考えられますが、世間では、いつまでも本格的に刷新と統合を進めなかった、経営陣が招いたシステム障害と批判を集めています。[/vc_column_text][vc_column_text]ロンドン大学ビジネススクール教授のバーバラカーズらの研究によると、女性取締役が多い銀行ほど、不祥事による罰金の頻度が大幅に減少することがわかりました。これは1年あたり平均748万ドルの節約に相当します。このことから、カーズ教授らは「女性取締役が多い銀行は、不祥事が少ない」と結論付けました。


出典:Gender Diversity and Bank Misconduct

 

みずほの役員構成を見てみると、取締役13名中、女性は1名。執行役員17名は全員男性(2021年7月1日 現在)となっています。

このような、日本のメガバンクであるみずほの役員構成からもわかるように、日本ではだいぶ遅れをとっていますが、投資家をはじめとするマルチステークホルダーからの、ESG施策に対する関心は年々高まっており、企業がダイバーシティ&インクリュージョンの問題に取り組んでいるかどうかは、投資先選定の重要な指標となっています。

では、不祥事を防ぐためには単純に取締役に女性の取締役を増やせばいいのでしょうか?残念ながら取締役に女性を一人だけ増やしても、その効果は小さく、企業行動を変えることはかなり難しそうです。バーバラ教授によると、取締役の内側から力学を変えるためには、最低でも3人の女性が必要だとしています。さらに、銀行で取締役と経営幹部の両方に女性がいるとさらに大きな効果があることもわかりました。このような、取締役会におけるジェンダー・ダイバーシティの拡大が、企業の成果にプラスの影響を与えるかどうかを分析する文献は増えてきています。

短期的コストはメリットを上回るか?

東京証券取引所の調査によると、2020年度の日本株の外国人保有比率は30.2%と前の年度から0.6ポイント上昇し、3年ぶりに30%を超えました。
JTパートナーズのESGアドバイザリーグループのマネージングディレクターのアメリアパン氏は、銀行家がESGについてどのように考えるべきかについて、「一部の規制当局は、銀行による気候報告を義務化することを提案していますが、社会的側面の最前線は多様性と賃金水準です」と示しています。
ダイバーシティ&インクリュージョンをはじめとするリスク管理とコンプライアンス向上などのESG施策は、世界潮流ではもはややった方がいいものではなく、必要最低限となっているのです。

大手コンサルティング会社PwCでは、パートナーシップの構成を50%女性および/または人種的/民族的に多様なリーダーで構成する目標を立てたと発表しました。(現在34%)


出典:2020 PwC Diversity and Inclusion Transparency Report

しかし、実践の場においては、多様性のある組織の実現には、短期的に採用や調整などといったリソースやコストが必要になります。移行期には、新たな視点がプラスされることで、意思決定に時間がかかることもあるでしょう。
そのためESG施策において、IRやサステナビリティの担当部門だけに任せるのではなく、経営トップが短期的コストがメリットを上回ることを理解し、経営の優先課題として問題を強制的に解決するしかけを行わなければ実現は難しいと考えます。

メガトレンドに沿って、中長期的な視点で経営される企業は、予想外の事態に遭遇しても立ち直りやすいことは、さまざまな調査からわかってきていますが、社会課題解決と企業成長を両立するために、経営陣による舵取りが今後も鍵となりそうです。

参考文献
・Harvard Business Review Banks with More Women on Their Boards Commit Less Fraud
https://hbr.org/2021/05/banks-with-more-women-on-their-boards-commit-less-fraud
・Gender Diversity and Bank Misconduct
https://www.bayes.city.ac.uk/__data/assets/pdf_file/0009/510975/Arnaboldi_et_al_2020.pdf
・How banks should be thinking about ESG
https://www.bai.org/banking-strategies/article-detail/how-banks-should-be-thinking-about-esg/
・2020 PwC Diversity and Inclusion Transparency Report
https://www.pwc.com/us/en/press-releases/building-on-a-culture-of-belonging-diversity-inclusion.html[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_zigzag][vc_column_text]レイザーは、ESG課題への取り組みを分かりやすくステークホルダーに発信するなどの「攻める」コミュニケーション戦略と、SNS炎上対策や広告物のリスク評価などの「守る」レピュテーションリスク管理の両軸からお客様をサポートします。

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